「最近どう?」って質問の答えにくさったらない。ここ数日の僕の生活に照らして正直に言うのなら「『ジョジョの奇妙な冒険』を読み返している」(ちなみに第5部)。
アバッキオの同僚の“大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている”って台詞めちゃくちゃいいよね。疲れた大人に刺さるやつ。
もうちょっと期間を広げると「ダイエットをしている」。2カ月でマイナス8kg。トレーニングや食事の内容はInstagramで記録していて、あと8kg落としたらどこかにまとめます。
春先から会ってない人なら「転職しました」。
そんなわけで、ご報告が遅くなりましたがBuzzFeed Japanに入社しました。医療をわかりやすく世の中に伝えるというのは簡単なことではありませんが、内外の先輩方に学びつつ、がんばります。
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年4月5日
https://t.co/vJ96ulfZKH
3月までは雑誌やウェブに書いているライターだった。取材していたのはX JAPANのYOSHIKIさんとか元オリンピック選手の為末大さんとかオリエンタルランド社長の上西京一郎さんとかとにかくオールジャンル。
今は主に医療記者をしている。ときどき人生の礎こと陸上競技や、人生のアイドルこと椎名林檎さん、その他について書くこともあるけれど、たいていは医療の記事。
転職のきっかけは前回のブログでも説明したこちら。
中川淳一郎さんの新刊『ネットは基本、クソメディア』で、ネット情報の自浄作用の一環、「WELQの問題を最初に提起したライター」として紹介されました。人生が変わった出来事なので、経緯をまとめていただけたこと、とてもありがたいです。 https://t.co/KWbVoHOfRM pic.twitter.com/1MDEEak7WQ
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年7月10日
簡単に言うと「良くないものを壊すだけでいいの?」って疑問があれ以来ずっと頭から離れなかった。外側から石を投げるだけの人にはなりたくない。だったら自分も「信頼性の高い医療情報」なるものを作ろうと思って転職した。
読まれるというのは大事なことだとあらためて感じている。忙しい医療関係者の方や、切実な思いを抱える当事者の方が取材に応じてくださるのは、そこに知られるべき何かがあるからなので。
逆に言えば、読まれなければ知られるべき何かは誰にも届かない。だからこそ、読者のみなさん、いつも本当にありがとうございます。
転職して記者になって、自分がこれまで発信を追い続けてきた医療関係者の方々に、取材させていただいたり、アドバイスをいただいたり、そんなときに医療記者として「育てられている」と感じます。いつまでもそのままじゃいけないけれど、まずは自分の役目をしっかり果たすことから。よーしがんばろう。
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年7月10日
転職前、ジャーナリストの堀潤さんにインタビューしたとき「小さな主語を集める」という話をしていただいて。僕は「病気」全体をどうこう伝える記事を書くことがあるけれど、その病気(あるいは状態)と向き合う一人ひとりの患者さんのお話を聞くことも、ずっと続けていこうと思っています。
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年7月6日
ありがたい🙏最近つくづく思うのが、自分に昔よりは影響力があるとして、それはすべて読者の方々からお借りしているもの🙇🏻信頼性の高い医療情報への期待だとしみじみ感じるので、健康になりたい人が健康になるための選択を少しでもお手伝いできるよう、これからも取材や執筆をしていきます🙋🏻♂️ https://t.co/7EXnrKfX7b
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年7月4日
「書く - 読む」という関係はビットコインを介さなくてもできる支援の形だ。少し前のブログにも書いたように、現時点では衣食住がギリ足りているので、自分のためじゃなくて、ちょっとは世の中の役に立つように、仕事をしたいと思う今日この頃です。
今週公開された記事、どれも反響が大きくて、本当にありがとうございます。医学教育を受け、ウェブメディア運営の責任者になり、編プロでイチから鍛え直した自分にしかできないことがあると信じて、引き続きがんばります。健康に関わることを納得して選べるように、そのための情報を提供していきます。
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年7月8日
とはいえ、僕ひとりが何をしたところで、「根本的な解決にならない」という指摘はあり得る。それに近い言及をされることもある。そんなときに勇気をもらえるのが、冒頭のアバッキオの同僚の台詞だ。
わたしは『結果』だけを求めてはいない。
『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ
近道した時『真実』を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。
大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。
向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、
いつかはたどり着くだろう? 向かっているわけだからな
違うかい?
(この台詞の背景はこちらから。)
もちろん思考停止して目の前のことをやると言っているわけではなくて、現在やるべきことにしっかり取り組みながら、未来のためにやるべきことの種まきをする、というのが現実的な運用だと思うのです。特に、医療という大きなテーマを扱う以上は。
何が言いたいかっていうと、こういうことです。
僕はWELQのことでネットの医療情報について注目していただくことが多いけれど、健康本やトンデモ医療についてはこれまでもたくさんの尊敬する専門家の方々が取り組んできて、それでもなかなか変わらなかった経緯があります。一朝一夕で変わるわけはない。だからこそ、みなさんのご協力が必要です。
— 朽木誠一郎 (@amanojerk) 2017年7月4日
健康になりたい誰もが、そのために必要な情報を、選択できるようになるために。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。