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朽木誠一郎 の あまのじゃく日記

ごめんなさいと念のため

『コードネーム U.N.C.L.E』がメチャメチャおもしろかったので4回観てDVD買う

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言いたいのはこれだけなんですが。

 

 

さっきレイトショーで鑑賞して、どれくらいよかったかと言うと、スタバのパッションティーだ。スタバのパッションティーって利尿作用が強めじゃないですか。あれを上映直前に飲んでああしまった、と若干の尿意を覚えたまま本編がはじまったけど、最初のシーンからもうこの映画に魅了されて生理的欲求なんてすっかり忘れ、エンドロールにもおおおと思わせるニクい仕掛けがあったのでそれが終わり、配給元のクレジットが流れたあたりで強烈におしっこしたくなってトイレに駆け込んだ。

29歳にしておもらしの危機を迎えるくらいのエポックメイキングだったわけですが、いちおうお断りしておくと感想には個人差があるし、そもそも僕は映画ライターじゃないので評論なんてするべくもない、素人目線で最高だと思った理由だとご理解ください。あと、若干なんですけどネタバレ要素もあるので、そういうの無理!っていう場合は以下閲覧注意でお願いします。

 

 

 

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おわかりいただけたでしょうか。まず特筆するべきは主演のヘンリー・カヴィルのスパイらしすぎるほどのスパイらしさです。『マン・オブ・スティール』の俳優さんですが、それに気が付かないくらい今回の役ドコロ、冷戦時代のCIA工作員ナポレオン・ソロにはまり役でした。ダンディーでセクシー、そんで激しいアクションだけど無理がなくてスマートなんです。ブリッジしながら銃撃ったりしない、これサイコー。

もともとスパイ映画が好きでよく観るのですが、『007』はちょっと重厚すぎるし、『ミッション・イン・ポッシブル』はだんだんトム・クルーズによるトム・クルーズのための映画になってきてしまい、『キングスマン』は劇場に二回観に行ったほど好きだけどちょっとふざけすぎ。振り返ればちょうどいいスパイ映画と最近出会ってなかったような気がする。スパイらしくちょっと知的で、でもドキドキわくわくできるような。

で、完璧じゃないんです。スパイ映画の主人公ってすべてを見通していたり、超人的な能力を持っていたりするものですけど、ソロは本当によくしくじる。よくしくじるのに憎たらしいほどに悪びれもせず余裕しゃくしゃく、だけど決めるべきポイントはしっかり決めるのさすがだよソロかっこいいよ。非常に安定感のある主人公でこよなく愛されそう。往年の人気テレビシリーズ(本作はリメイク)というのも頷けます。

この後味のよさは何かに似ていると思ってしばらく考えてみたんだけど、『オーシャンズ11』シリーズだ。俳優の所作やロケ地、作品を彩る音楽とファッション、そして数々のスパイ道具!!!に至るまでそのすべてがオシャレでこの映画のブランドをしっかり形作っていたと思うし、会話も軽妙でわかりにくい笑いも、理解し難いひねくれた難解なユーモアも一切ない、誰もがフフフって笑えるトーンで進行していく。

他にもカーチェイスあり、軍vs軍の激突あり、拷問あり(←これ大事)と、スパイ映画に必要なものは過不足なくしっかり詰め込まれているので安心して鑑賞していられる。このあたりが僕が何度でも観たいと思う理由なんですよね。そして要所要所で冗長になりそうな部分は非常にセンスあるカット割りでぐいぐい見せます。持ってってーーー!!! 2,200円×4+DVDがおそらく4000円くらい?持ってってーーー!!!

 

この映画はなんというか、完成度が高いのだ。スパイ映画ってちょっと無理がある設定に置いてきぼりにされる場合があるけど、舞台が1960年代だから下手なSF要素もなく、ストーリーは二段三段のドンデン返しをしつつ、王道の展開を気持よくちょっとだけハズしてくる感覚が気持ちいい。ガイ・リッチー監督って『シャーロック・ホームズ』の過剰なイメージあったけど『スナッチ』『リボルバー』も彼の作品だもんな。

キャストも完璧で、モブキャラまで誰ひとりとして違和感のある人物はいない。ヘンリー・カヴィルだけをまず取り上げてしまったけれど、もうひとりの主役であるイリヤ・クリヤキン役は『ローン・レンジャー』のアーミー・ハマー、これがなんともKGB工作員然としていてよい。アリシア・ビカンダーはキュートでまさにザ・ヒロイン。60年代風のファッションを着こなし、テーブルをぶっ壊すなどするアクションもお見事。

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アリシア演じるギャビー・テラーは本作で大きな役割を担うのだけど、あれですよね、キス。キスができるのできないの、心得てましたよね〜〜〜もう、やられた! あとは敵のボス、エリザベス・デビッキの色気のある美貌によって、どうしても薄っぺらくなりがちなスパイ映画の敵側の背景(たいていは世界を征服したいサイコパスか、金を儲けたい小悪党)はどうでもよくなってしまうのです。デビッキでおれもデビッキ!

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そういえば、名優ヒュー・グラントがちょい役で出演している・・・と思ったら!チョイ役では!なかった!!! 彼の正体と共にラスト10分くらいからエンドロールにかけて明かされる後出し気味のコードネーム“U.N.C.L.E”の意味。わあああああ、そういうヤツ〜〜〜、今後の情報が楽しみなヤツ〜〜〜₍₍⁽⁽(ી( ˆoˆ )ʃ)₎₎⁾⁾₍₍⁽⁽(ી( ˆoˆ )ʃ)₎₎⁾⁾₍₍⁽⁽(ી( ˆoˆ )ʃ)₎₎⁾⁾ と、完全にテンションぶちアゲで終電にて帰宅してまいりました。

 

惜しむらくは日本の宣伝がダサいことではないかと思っていて、あり得ないコンビの特別解説授業を林修先生に頼んでいる場合じゃないでしょう、公式さん!!! アメリカとロシアのタッグがどうとかそこじゃないでしょう!!! 推すべきはこの映画が本当に間口が広く、いろんな世代とか立場の人間でも楽しめるスパイ映画中のスパイ映画であるというそこにある事実ではないんですか?!どうですか?!?!?!

なんて偉そうに言いましたがごめんなさい、僕はひとつだけウソを吐いてしまった。それはもちろんこの映画がつまらないんじゃなくて、4回観てDVD買うが盛り過ぎなわけでもなくて(実際、『ジュラシック・ワールド』は3回観に行った)誠に申し訳ないんだけど、正直に言うと、僕は今日29歳にして、本当にちょっとだけ、おもらしをした。非はあくまでも僕の堪え性のなさにあり、本作にはないので注意されたし。